こんにちは！potamikanです。
今回ご紹介するギアは、”STATIC ADRIFT CREW”
最近よく聞く、化繊の新素材”Octa®CPCP®”を使用したミッドレイヤー。
超軽量でありながら、化繊とは思えないほどの保温力と軽さに驚かされたのでレビューしていきます！
- このウェアの購入を考えている人
- ウェアの脱ぎ着の回数を減らしたい人
- 丁度いいミッドレイヤーを探している人
もくじ
スペック
| サイズ | XS、S、M、L、XL |
| 重量 | 重量: 110 g(Mサイズ) |
| 素材 | Octa®CPCP®ポリエステル100％(内リサイクルポリエステル53％) |
※このウェアの詳しい内容は、STATIC公式から
繊維メーカーである「帝人」が作り出した新素材”Octa®CPCP®”を使用したフリースです。
そして”スタティック”は、環境負荷の少ない素材を多く使用するエコなウェアを販売するブランド。こちらのウェアも、海洋プラスチックゴミなどのリサイクル素材を53％使用しています。
表地はメッシュ生地。
裏地が”Octa®CPCP®”の起毛繊維。
スタティックのロゴ！
いいところ
温かいのに涼しい！
この”Octa®CPCP®”はとても不思議な素材です。
まずは保温性。
繊維が特殊で、中心が空洞の糸に８本の突起した糸が付いたタコ足型の繊維になっています。
そこに含まれる空気によって、層ができて保温力が生まれるのです。
実際の使用感は、大げさではなく本当に温かいです。
冬の低山でアクティブに動く山行であれば、メリノの長袖ベースレイヤーの上にこのウェアだけで充分なほどです。汗をかいて濡れてしまっても化繊なので保温力も落ちづらいのですし、ゆったり登山なら、上にシェルを羽織るだけで快適な温度感に調整できます！
そして不思議と思わせる点が、”温かいけど涼しい”という点。
メッシュ生地になっていて通気性が良いので、余分な熱がこもらず快適な状態でいられるのです！
「運動中は涼しく、停滞中は温かい」これが新素材の特徴。”アクティブインサレーション（行動保温着）”と言われる最近有名なヤツです。OMMのコアシリーズは特に知れ渡っているでしょう。
今までダウンのミドルレイヤーを選ぶこともありましたが、行動していると温まり過ぎて汗をかいてしまうんですよね。その悩みを解消！ダウンのように温かく通気して涼しいという、本当に不思議なウェアです。
吸汗速乾性が良い！
化繊で出来たウェアですので、もともと速乾性は優れていますが”Octa®CPCP®”のおかげでより高い速乾性と吸汗力を追加しています。
非常に細かな繊維になっていることで、表面積が多くなり乾きやすくなっている点と水や汗を吸い上げてくれる作りになっています。また、メッシュにもなっているのでより乾きやすいのです。
その吸汗速乾性は驚くことに、このウェアの下に着ているベースレイヤーの水分も吸い上げてくれるのです！冬だろうが行動していれば汗をかきますし、ザックを背負っている背中なんていつでも汗ビッショでしょう。
そんな濡れてしまったベースレイヤーも一緒に乾かしてくれます。これがスゴイ。。。
個人的には、春秋ならこのウェアを肌に直接着るのもありだと思っています。肌触りもいいですし、汗を吸い上げてくれて常にサラサラした状態にしてくれるからです。
いろんな季節・シチュエーションで使用できる優れものでした！
脱ぎ着の回数が減る！
この新素材が登場してから、レイヤリングの常識が変わりました。
今まで冬山だったら4~5枚着用していて、行動中に脱ぎ着をして調整していたと思います。
わさび
脱ぎ着しやすくするためにフルジッパータイプのフリースとかボタン留めシャツとか着こんだよね～
まず、それが3~4枚で済みます。（冬の低山の場合）
①ドライレイヤー
②ベースレイヤー
③今回のウェア
①ドライレイヤー
②ベースレイヤー
③今回のウェア
④シェル
そして脱ぎ着は、シェルを脱ぐか羽織るかだけ。なぜなら、このウェアはダウンのように温かいのに通気してとても涼しいからです！熱くて脱ぐということがなくなります。そして山頂などの停滞中に肌寒くなったらシェルを羽織る。。。それで済んでしまうのです！
これが非常にありがたい。冬のレイヤリングはオシャレですし楽しいのですが、やっぱり脱ぎ着は面倒。登りや下りの最中に何回もザックを降ろして着替えるのはストレスです。
それがなくなるのは、本当にレイヤリングの革命ですね！
超軽量！
こちらのウェアは、従来のフリースより断然軽いです。
使用している”Octa®CPCP®”の繊維は、同じ直径のポリエステル繊維と比べると、2分の1程度の重量なのです！
また、中綿と裏地が一体化した構造でメッシュ地なので、より軽量になっています。
登山での着替えや寝間着として持っていくのにピッタリです！
気になるところ
耐久性が低め
表地がメッシュ生地になっていて、透けるほど薄いです。
そしてとても柔らかい素材なので藪や枝、ザックなどの擦れで劣化が早そうです。
特に藪や枝が引っかかってしまうと、簡単に破れてしまう可能性があります。
このウェアをアウターとして山行に向かう際は注意が必要です。
においが残る
化繊でできたウェアなので、消臭性はありません。
”行動保温着”と言われるだけあって、アクティブに動き回るときに向いたウェアですので汗をかく環境での使用になりやすく、汗のにおいが出やすいです。
この点は、メリノなどに劣る部分ですね。
サイズ感
2023年からゆったりシルエットに変更されています。
僕の体格が174㎝/64㎏で、Sサイズを着用。
中に長袖メリノを着用していてもピチッとせず、余裕があります。
もっとゆったり着たい方は、ワンサイズ大きくても良いですね！
まとめ
いかがでしたでしょうか？
とても軽いのにミドルレイヤーで着込むとダウンのような保温性があり、そしてメッシュ生地で通気性が良く熱がこもらない化繊ウェア。シェルを羽織ってオーバーヒートしても、ジッパーを開ければすぐさま通気し涼しくなるため、ウェアに脱ぎ着回数が格段に減ります！
汗をかいても冷えづらくすぐに乾き、肌をサラサラした状態に保ってくれるいいところづくしの不思議なウェアでした！
最近の新素材と言われる、「プリマロフト」 「アルファ」 「オクタ」などはどれも似たような機能性で今後のレイヤリングの常識を変えていくことになると思います。
化繊なので、ダウンのように気を遣わずに使用できる点もとてもgood！
わさび
冬のミドルレイヤーはこれで決まり！
- 丁度いい冬用ミドルレイヤーが欲しい人
- 冬でもアクティブに登山をする人
- 高機能で軽量なウェアが欲しい人
こちらのブランドでなくても、”マウンテンハードウェア” ”カリマー” ”ティートンブロス”など様々なブランドからもオクタを使用したウェアが販売されています。
気になる方は、ご自分のお気に入りのブランドから探してみてください！
それではまた！
わさび
レイヤリングの革命や！