こんにちは!potamikanです。
今回ご紹介するギアは、”Nashville Pack Cutaway Pack”
現在流行りの山行スタイルである”FKT” ”ファストハイク”にミートしたULザックです。
アメリカでは既に人気のブランドですが、日本ではまだあまり知られていないので一足先に使用感をレビューしていきます!
- このバックパックの購入を考えている人
- FKT、ファストハイクに使えるバックパックを探している人
- カスタムできるバックパックを探している人
もくじ
スペック
サイズ | 16インチ 18インチ 20インチ |
容量 | 16インチ 31L 18インチ 33L 20インチ 35L ※外側ポケットで上記容量+約10L |
重量 | 約300g |
最大耐荷重 | 11.5㎏ |
※このバックパックの詳しい内容は、Nashville Pack公式から
ナッシュビルパックのフラグシップモデルと言える、”カタウェイパック”
後続ブランドの強みとして、他ブランドにインスパイアされながら独自の特徴が組み込まれています。
今回、こちらのザックはオーダーメイドしてもらいました。生地はウルトラ200です。
まずは特徴的なベスト型のショルダーストラップ。このバックパックは、ザック本体とショルダーストラップが別々で販売されています。そのため取り外し可能。
※取り付け方、外し方については”ナッシュビルパック ティエンポパック”のレビュー記事に記載しております。
わさび
ポケットが6個もある!
フロントポケットがとても大きくあります。
”シックスムーンデザインズ ルナーソロ”が入るほどのサイズ感です!
フロントポケットは2重になっていて、手前側が棚ポケットになっています。
これも面白いですよね!すぐに使いたいギアの収納に優れています。
濡れてもいいギア限定ですが、ここだけでスタッフサック一個分の収納力があります。
サイドポケットも非常に大きいです。長細いボトルであれば片方だけで2L分収納可能。
コンプレッション用のコードはULらしいシンプルなゴムコード。
そして面白い点がもう1つ。なんとサイドポケットからフロントポケットまで縫い目がなく1つの大きなポケットになっているのです!そのため、写真のようにサイド側からフロントにアクセスが可能。
最近のULザックには標準装備のボトムポケットは、背面下部からアクセス可能。ストレッチが効いていて収納しやすいですね!
ザック正面から見て、左側にのみコードがサイドと下部に1つずつ付いています。
トレッキングポールやピッケルの取り付けに使用できます。
ザック内は一気室。
分かりづらいかもしれないですが、ザック内の縫い目は全てシームテープ処理がされています。
ほぼ完全防水ですね!ザックカバー・パックライナーが不要になります。
開口部はスナップボタンとバックルの付いた、いわゆる”パランテ”風
上部のストラップベルトはY字型です。こちらはハイパーライトのような感じですかね?
ベアキャニスターやマットなどの外付けが出来ます!
ロールアップの吹き抜けになっているので、容量に合わせてサイズ調整が出来ます。
こちら18インチで容量33Lとのことですが、もっと入る印象です。
ナッシュビルパックのロゴ。そして名前の通りテネシー州ナッシュビルでひとつひとつ手作りで作られているこだわりようです。
わさび
カッコいい!
いいところ
驚きのフィット感!
このブランドの特筆する点は、今までにない体へのフィット感です。
それがどんな方にも平等に恩恵を受けられるギミックが2つあります。
1つが「ショルダーストラップの肩幅調整が可能」な点。
ザック両側に5つずつループがあり、ショルダーストラップのコードを通す位置を変えることでその人に合わせた肩幅に可変出来るのです!
2つ目が「スターナムベルトの位置を調整できる」点です。
その方々によって、固定したい場所は違うはずです。それをワンタッチで取り外し・取り付けが可能!
めちゃくちゃいっぱいループがあるので、自分に合った場所が必ず見つかります(笑)
この2点により、決められた位置にショルダーストラップやスターナムベルトがある他ブランドに比べて圧倒的に自分に合わせたフィット感を作り上げることが出来るのです!
重心も体の真ん中に寄せたイメージで背負うことが出来るため、重量の分散もされるうえに体への追従性も高く、非常に動きやすいザックとなっております。
アクセスし放題のポケット数!
このザックは、「背負った状態で棚ポケット以外のポケット全てにアクセスできる」特徴があります。
前述した通り、まずはショルダーストラップに6箇所。ボトルを入れる2ポケットと行動食やスマホを入れられる2ポケット。
肩にあるポケット2つには、ヘッドライトや手ぬぐいなどを入れるのに適しています。
もちろんサイドポケットにも手が届き、そのままフロントポケットまでアクセスできます。
ボトムポケットも背面下部に大きく口があるので、どちらの手からでもアクセスできるようになっています。
わさび
パランテは右側にしか入り口がないんや~
このポケットへのアクセス数は、どのザックと比べても頭一つ抜きん出てますね。
現代の山行スタイル、”FKT” ”ファストハイク”にピッタリな「ザックを下ろさずに歩き続ける」ことが出来るギミックです!
登山中に何か困っても、大体このポケット達を活用すれば問題が解決します。
自分好みにカスタマイズできる!
別売のアクセサリーパックを購入することで、より快適なザックになります。
コードについては、背面にループが4箇所あるのでそこに取り付けることが出来ます。
このようにマットを取り付ければ、背中とザック背面の滑りがなくなり密着する感覚で背負うことが可能。他にもパッキングに左右されない背負い心地向上とザック背面の生地の保護など様々な恩恵を受けることができます。
バックル付きの短いゴムバンドは、背面コードを通した左右のループに一緒に通します。
開口部のバックルと連結させることで、サイド方向にもコンプレッションが出来るようになります!
わさび
上記2点は、Zpacksみたいだね!
最後にヒップベルトはザック下部の大きなループに通せば取り付けることが可能です。
全て簡単に取り外し可能なので、自分に必要なものだけを取り付けて使用することが出来ます。
他にもフロント下部にループがあるので、コードを取り付ければザック下部にも外付けが可能になります。
このように工夫次第でいろんな機能を上乗せさせることが出来るので、他にはない自分だけのカスタマイズをして育てることを楽しめるザックでもあるのです。
オーダーで注文すれば、50を超える数の生地から選ぶことが出来るので、他の人とは被らない世界に1つだけのザックを手にすることができますよ!
気になるところ
重いと肩が痛くなる
正直どんなブランドのULザックでも、どんな重量の分散が考えられたザックでもシンプルに重ければ肩は痛くなります。このザックも例外ではありません。
肩だけに頼るとしたら総重量約8㎏以上の重さになると長時間はしんどいです。
そのため、スターナムベルトを緩めてショルダーストラップを広げ、肩に乗せる位置を変えたりと工夫は必要になります。
一番の解決方法は、前述したヒップベルトを使用するのがベストです。肩を完全に緩めて腰に荷重を乗せたり、普通の登山ザックのように疲れを分散させましょう。
肩が疲れないULザックはありませんので、どのザックでも言えることですけどね!
耐久性が低いかも?
このザックは、重量約300gと”Zpacks nero38L”と肩を並べるほどに超軽量です。
結果、軽量化のためにバンドやストラップ、コードなどのチープ感が否めません。
そういった意味では、もしかしたら耐久力に難ありかもしれません。
また、スターナムベルトが少し不便に感じます。
締めるときは引っ張るだけなので問題ないのですが、緩める際に非常に固く一度バックルをはずさないと緩めることが難しいのです。
行動中に少し呼吸が苦しくなって、緩めたいときにちょっと面倒臭いと感じてしまいました。
サイズ感
僕の体格は174㎝/64㎏。
そしてザックのサイズが18インチ。ショルダーストラップが17.5インチを使用しております。
丁度ピッタリの印象でした!
ザックはこれ以上小さいと、背負った状態からサイドポケットとボトムポケットへのアクセスが困難になりそうです。容量が欲しい方は、もうひとつ大きくしても問題ないと思います。
ショルダーストラップについては、身長に対して17.5インチがベストサイズ。
僕は同ブランドの”ティエンポパック”用に16インチのショルダーストラップも所持していて、付け替えて試してみました。よりザックを身体に寄せることができて背中の上部で背負いやすくなったのですが、この容量での重量(約6~10㎏)で考えると肩がしんどくなります。
また短い分、スターナムベルトも胸の上部に集中してしまうので圧迫されて呼吸がしづらくなると感じました。ですので、ショルダーストラップについてはベストサイズで、ザックサイズについてはお好みで。って感じですかね!
実際にテント1泊2日装備で蝶ヶ岳へ行った際の写真です。
ULらしくとてもコンパクトですよね!
取扱店
現状、日本で取り扱っている店舗は1つです。
オンライン販売はされていませんので、店舗に行く必要があります。
基本的には個人輸入する方が手っ取り早いでしょう。
しかしサイズや実物を見たいのであれば、是非行ってみてください!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
他ブランドにインスパイアされた機能を落とし込み、独自のショルダーストラップやアクセスしやすい豊富なポケット数、棚のようなポケットなど、このブランドにしかない特徴を詰め込んだ完全次世代ULバックパックでした!
今のところ、このザックのフィット感は唯一無二と個人的に感じています。
後続ブランドは、他にはない新たな部分で目立たないといけない中で、フィット感という点で完全にトップを抜けていったイメージです。
わさび
後続は「真似してるだけ!」とかいう人もいるからね~
ナッシュビルパックすごい!
現代の山行スタイルにもミートしてますし、日本でも少しずつ広がっていくのではないかな?と思っております。
- 背負い心地がいいULザックが欲しい人
- FKT、ファストハイクに使用できるULザックが欲しい人
- 自分だけのULザックが欲しい人
外部ポケット込みで40Lオーバーの収納力ですので、数泊のテント泊縦走やロングトレイル、雪山でも使用できる汎用性の高さも持ち味。1つ持っていればどんな場面でも活躍してくれますよ!
気になった方は、是非チェックしてみてください。
それではまた!
※このバックパックの詳しい内容は、Nashville Pack公式から
今、勢いのあるブランドやで!