こんにちは!potamikanです。
今回ご紹介するギアは、”ジンダイジマウンテンワークス ヒルビリーポット”
UL界では超有名なポット。現在も人気過ぎてなかなか手に入りにくい状態です。。。
今回は350、550サイズごとの違いなどにも着目して、レビューしていきます!
- このクッカーが気になっている人
- ULクッカーを探している人
- アウトドア全般で使えるクッカーを探している人
もくじ
スペック
サイズ | 350:φ 87mm × 高さ 80mm 500:φ100mm × 高さ 95mm |
重量 | 350:62g 500:80g |
素材 | 0.8mm厚アルミ製 |
容量 | 350:350ml(max450ml) 500:550ml(max600ml) |
※このクッカーの詳しい内容はJMW公式から
ジンダイジマウンテンワークスの看板商品とも言える”ヒルビリーポット”
このルーツは、山人と言われていたヒルビリー・渡り鳥労働者と言われていたホーボー達。彼らが焚火で使用していた「空き缶ポット」のオマージュなのです。
そんな旅人たちのロマンが詰まった、オールドスクールを感じさせるクッカー。
フタはフラット式。リッドは裏側に玉結びされています。
MYOG感がありますね!
ハンドルがないため、付属でカーボンフェルトがあります。
写真のようにポットの周りに巻いて使用することで、熱を防ぎながら持つことが可能。
サイズ展開は”350・550”の2つ。
よりUL思考な方に向いたクッカーサイズです。
- フリーズドライ食品分の湯沸かし
- リフィルのカップラーメン
- インスタント飲料
- 他のクッカーと合わせてコップのように使用
湯沸かし・調理もしやすいため汎用性が高いクッカーサイズです。
- 炊飯
- 簡単な調理
- 湯沸かし
いいところ
美しきデザイン!
こちらのクッカーは、”ヘラ絞り加工”を用いて作製されています。
ヘラ絞り加工とは
素材となる金属を高速で回転させて、へらと呼ばれる棒を押し当てることで局所的な塑性変形を徐々に繰り返すことで製品形状を形成する加工のことです。このように金属を回転させながら加工することから、スピニング加工とも呼ばれています。
絞り加工.com
金属板1枚から作られているため、溶接跡がなく表面が滑らかに仕上がるのが特徴です。
職人の技術を感じさせる0.8㎜厚の加工と綺麗な形状。無駄のない無垢なデザインがとても美しいです!
わさび
所有欲満たしまくり~
超ULなクッカー!
このクッカーの特徴は、やはりハンドルレス。
昨今の軽量クッカーは、ハンドルが付いているものが主流でハンドルレスのクッカーは見かけませんよね?
過去にはULクッカーとして販売していたメーカーもあったのですが、不便な点が挙げられたちまち廃盤に。超UL主義者にしか需要がなかったのです。
しかし、そのハンドルレスクッカーを改めて市場に復活させるために生まれたのがヒルビリーポット。
この”利便性より軽量化に優先”を意識したクッカーは、まさしくUL思考。
また、アルミクッカー界でもこのサイズ感で80g以下は、ほぼ最軽量となっております。
考え方も実際の重量も、しっかりUL主義のULを極めたクッカーなのです!
調理もできるアルミ製!
もう一つの特徴が、”アルミ製”であること。
数ある軽量クッカーは、軽くするためにチタン製のものが多いです。
実際に、フリーズドライ食品やレトルト食品のクオリティが上がり、湯沸かしのみでも食事に不満がなくなってきているので、「調理をせずに湯沸かしのみ」という点でチタンは変わらずに強い。
しかし、あえてアルミ製にこだわることで湯沸かしポットとしてだけでなく、炊飯や炒め物、煮炊きなどの簡単な調理を行うことが可能!
登山だけでなく、キャンプや釣り、あらゆる分野のアウトドアでも使用できる汎用性の高さも強みの1つなのです。
軽量クッカーとして減りつつあるアルミ製をヒルビリーポットの素材として使用するあたりも、オールドスクールなクッカーの印象を受けますね!
気になるところ
入手困難
このクッカーは、ヘラ絞り加工によって1つ1つ作られているため、大量生産が出来ないものになっています。
そのため、販売する際も抽選販売となっております。
これがなかなか当たらない。。。
販売のタイミングなどは、SNSやJMW公式で発信しているため、購入を考えている方はこまめにチェックしましょう!
ハンドルレスはちょっと不便
やはりハンドルレスというのは、間違いなく万人に受けないと思います。
もちろんハンドルがある方が、持ちやすいですし注ぎやすいですし利便性が上がります。
しかし、今回のクッカーは ”ULを極めたハンドルレスクッカー”
軽量化と利便性のトレードオフを念頭に置いたクッカーであることを忘れずに!
ここまでUL主義思考ではない場合は、無難にハンドル付きをおススメしますね。
フタのリッドが熱くなる
こちらのクッカーを、フタをした状態で火にかけた際、長時間行っているとリッドがとても熱くなります。リッドの隙間が蒸気口になってしまい、熱せられてしまうのです。
「ヒモだから!」と油断していると、普通にやけどします。
対策としては、沸騰前にフタを取るか、火にかけている間はフタをしないか。
ループにもなっているので、カトラリーを使用してフタを開けても良いですね!
スタッキング例
①ガス缶パターン
- OD缶 110タイプ
- soto ウインドマスター
550にスタッキングしてみた結果、OD缶は余裕で入りましたがシングルバーナーが入りませんでした。(フタが出来ない)
公式では”MSR ポケットロケット2”のような小型シングルバーナーであればスタッキング可能だそうです!
350には、まずOD缶が入りません逆さにした状態でジャストフィットしました。
しかしフタが閉まらない上に、底に出来る微妙な隙間にもバーナーは入りませんでした。
シングルバーナーのスタッキングには向いていなさそうな結果でした。
②アルコールストーブパターン
- RSR STOVE
- サンポズファンライトギア 3W Windscreen
- エバニュー Alc.Bottle 30ml
550には問題なくスタッキング可能。一緒にライターやウィルドゥ・Xカップなどの折り畳み式コップも入れれそうです!
350にはギリギリですが、スタッキング可能。
550とは収納する順番を変える必要があり、アルコールボトルからでないとフタが出来ませんでした。
着火用として、ナノスパークであれば余裕で追加収納できます!
③固形燃料パターン
- ハイランドデザインズ Quatro Stove
- トークス ウインドスクリーン
- エスビット スタンダード
550は、難なくスタッキング可能。
まだ余裕があり、ライターやコップのほかに折り畳み式カトラリーやインスタントコーヒーなども追加で入れれます!
350も問題なくスタッキング可能。
こちらは、ライターやインスタントコーヒーを追加で入れれるぐらいの空きがあります。
固形燃料が一番コンパクトですね!
その他クッカー
写真のように、550の中に350を綺麗にスタッキングすることが出来ます。
こちらは「スノーピーク チタンシングルマグ 300」
550には余裕でスタッキングが出来ますが、350ではフタが閉まらないです。
ウィルドゥ フォールダーカップでは550は入りますが、350では厳しそう。
シートゥーサミット Xカップについても550はOK。350では開口部にジャストフィット、フタが閉まらないのでややスタッキングしづらい結果に。
逆にヒルビリーポットを中に入れるスタッキングも見てました。
今回はエバニューの”チタン570FDカップ” ”チタン400FDカップ”
ともに隙間が少し出来ていて、綺麗にスタッキング出来ている感じではありませんでした。
ちなみにヒルビリーポット550を400FDに入れることも不可。
僕が持っているクッカーでは、うまくスタッキングできるものがあまりありませんでした。
クッカー内には、いろいろスタッキングできそうな印象です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
軽量なクッカーと言えば、「チタン製・ハンドルあり」を選びがちではありませんか?それは悪いことではなく、寧ろ当然の流れです。時代が進めば、よりいい素材を使用し便利なものになっていくもの。
そこにあえて、UL原理主義の先人達の使用していたギアに着目し商品化する。。。
めちゃめちゃカッコいいじゃないですか!!
ジンダイジマウンテンワークスのオールドスクールを主軸としながら、現代的なデザインのエッセンスを追加するギアづくりへのこだわりが詰まったクッカーでした!
わさび
UL好きには、たまらないギアなんやね~
- アルミ製ULクッカーが欲しい人
- 湯沸かし以外でも使用できるULクッカーが欲しい人
所有欲を満たせるだけでなく、ギアとしてもしっかり使える点も高評価。
チタンとは違い、ちょっとした調理もできるアルミ製クッカーはいろんなアウトドアでの相棒になってくれます。
気になる方は、是非チェックしてみてください!
それではまた!
※このクッカーの詳しい内容はJMW公式から
potamikanは、運よく当選したみたいやでぇ~