こんにちは!potamikanです。
今回ご紹介するギアは、”エバニュー チタン570FDカップ”
ULクッカーと言えば、やはりポット型のクッカーが多いですよね?
でも、「ULだって山で大き目の鍋を使いたい!」と思われる方もいると思います。
そんな期待に応えるクッカーとなっておりましたので、レビューしていきます!
- UL(ウルトラライト)な大き目クッカーを探している人
- スタッキングしやすいクッカーを探している人
もくじ
スペック
サイズ | 外径120×内径110×深さ61mm |
重量 | 55g |
素材 | 本体:チタン 取っ手部:シリコンチューブ付き |
容量 | 570ml(目盛付き) |
※このクッカーの詳しい内容はエバニュー公式から
厚み0.3㎜のチタンで出来ているため、たった55gと超軽量のクッカー。
持ち手には赤いシリコンチューブ。
火がシリコンチューブに当たり溶けないように、上部側にのみ付いています。
最小限にすることで、より軽量化されていますね。
ハンドル自体も使いやすく、立てるとロックされて勝手に動いたりしません!
エバニューの精巧な作りは変わらずにご健在。
バリがないのは当たり前。一枚のチタン板から作られているというのに、曲線となる部分が全て美しい。
さすがのエバニュークオリティ。。。
メモリは、160・330・450ml オンス表記で、8・15oz
この細かいメモリ設定には、ある秘密があります。
- 160ml アルファ米に必要な水量
- 330ml カップヌードル(リフィルタイプ)に必要な水量
- 450ml インスタント袋麺
このように、基本的には湯沸かし専用の使い方に合ったメモリ設定。
登山に特化したクッカーと言えるでしょう!
いいところ
使いやすい容量・形状!
このクッカーは、容量570mlと大きめです。
あらゆるフリーズドライ食品やカップ麺の湯沸かしに対応可能なのはもちろん、+αでインスタントコーヒーや粉末スープも一度に作れてしまうほど。
また、形状が深い鍋型クッカーなのでレトルト食品の湯煎や乾麺(袋麺やパスタ)の煮炊きなどの調理もできる優れものです!
登山食に選ばれる湯沸かし主体の食事であれば、これ一つでほぼ全てを賄えるクッカーなのです。
熱効率がいい!
湯沸かしクッカーと言えばポット型クッカーが浮かぶと思います。
例に出すと、同社の”チタンマグポット500”
同じチタン厚み0.3㎜の超有名クッカーやね!
実はこれに比べ、チタン570FDカップの方が熱効率が良くすぐに沸騰させることが出来るのです。
その秘密は、「底面積の大きさ」
各クッカーの大きな差として言えるのが底面積。チタン570カップは深い鍋型になっているので、底面積が大きいですよね?ということは熱を受ける面積が大きくなり、効率よく湯沸かしすることができる!ということなのです。
ロングハイクや何泊もするような山行では、なるべく燃料を抑えていきたいもの。
このクッカーを使用することで、「燃料削減・軽量化・すぐにご飯が食べられる」といいことだらけでした!
スタッキングしやすい!
こちらのクッカーは、同社の”チタン400FDカップ”を綺麗にスタッキングすることが可能です。
鍋型クッカーということもあり、いろいろなギアの収納がしやすい印象。
うまくスタッキングすれば、食事関係のギアをひとまとめに出来るほどの余裕があります!
※スタッキング例については、後述しております!
気になるところ
注ぎ口はない
このクッカーには、ポット型クッカーにあるような注ぎ口はありません。
煮沸した熱湯を注ぐ際は、やや不便に感じるところかもしれませんね。
強度が心配
このクッカーは0.3㎜と非常に薄く作られています。
素材はチタンを使用しているため、ある程度の強度はありますがシンプルに厚みによる強度の弱さは否めません。
特にザックの中に入れているときに、他のギアに圧迫されると変形する可能性があります。
その点では、専用フタを購入することをおススメします。(重量22g)
被せ式のフタになっているので、外部から荷重がかかってもクッカーを歪みから守ってくれます。
汚れが気になる
チタンを使用しているので、指紋の跡や口を付けた部分の跡が目立ちます。
そしてそれが普通に洗うだけでは取れなくなってくる。。。
購入当初はとても綺麗なので使うことを躊躇しました。(笑)
外で使うものなので汚れていくのは当たり前ですけどね!今じゃ全く気になりません。
スタッキング例
それでは、このチタン570FDカップのスタッキングの一例をご紹介します。
実際に僕が行っているスタッキングです!
まず、このクッカーのスタッキングに当たって、あると便利なギアがあります。
それが専用のフタ。
これがあるだけで様々な恩恵を受けることが出来ます!
- スタッキングしたギアがバラけない
- より効率よく湯沸かし可能
- チタン厚0.3㎜クッカーの強度を上げることが出来る
①クッカー類
こちらは前述した”チタン400FDカップ”
めちゃくちゃピッタリ。。。
そしてこれが”トランギア ツンドラ3ミニ”
チタン570FDカップを綺麗に入れることができます。
ということは、ULハイカー御用達の”ミニトランギア”にもスタッキング可能!
こちらはキャンパーが大好きな”エバニュー バックカントリーアルミポット”
綺麗にピッタリ!と思いきや、少し浮く部分があります。フタが閉まらないので、あまり相性は良くなさそうです。
OD缶のスタッキングも確認しました。
110は余裕がありますが、バーナーを入れる隙間はなさそう。
250については、ピッタリ入るのですが高さがオーバーします。
②アルコールストーブ
こちらは、アルコールストーブを使用する際のスタッキング。
アルコールストーブ・ゴトク・風防・着火剤・燃料全てがクッカー内に収まります!
- チタン400FDカップ
- トークス ウインドスクリーン
- RSR アルコールストーブ
- ハイランドデザインズ クアトロストーブ(ゴトクのみ)
- ナノスパーク(着火用)
- エバニュー アルコールボトル 30ml
- チタン570専用フタ
③固形燃料
こちらは固形燃料(エスビット)
アルコールストーブと同じく湯沸かし対応可能なギアのみスタッキングしています。
より軽量なため、全然余裕がありますね!追加でインスタントコーヒーの袋なども入れることが出来そうです。
- チタン400FDカップ
- トークス ウインドスクリーン
- ハイランドデザインズ クアトロストーブ
- エスビット スタンダード6個(パウチ)
- 100均ライター(ガムテ付き)
- チタン570専用フタ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ULクッカーとなるとポット型になりがちですが、この深底鍋型クッカーは湯沸かしの面でも熱効率が良く、スタッキングもしやすく、時には煮炊きできるという非常に理にかなったULクッカーでした。
わさび
縦に大きいか、横に大きいかで全然違う使い心地なんやね~
注ぎ口がないデメリットもありますが、個人的にはそれを超える様々な使いやすさが勝り、最近では愛用していた”チタンマグポット500”よりこちらを使用することが増えています。
- 湯沸かしが早いクッカーが欲しい人
- ULだけど大き目のクッカーが欲しい人
- 山でお手軽に煮炊きできるクッカーが欲しい人
正直最初は、「チタンマグポット500でいいじゃん!」と思っておりましたが、これで食べる袋麺を知ってしまったら後には戻れない。。。(笑)
1~2人で使えもしますので、気になる方は是非チェックしてみてください!
それではまた!
山で袋麺を食べたいよ!